きまぐれ

きまぐれに書き散らすところ。

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It's special day(菊誕)

昼過ぎにまず現れたのはフェリシアーノとルートヴィッヒだった。

「菊~!」
「突然すまない」
「お二人ともお揃いで、どうされたんですか?」

フェリシアーノは時にいきなり訪問する事もあったが、ルートヴィッヒが事前連絡なしに訪問するなど初めての事で菊は幾分驚いた顔で出迎える。
家の中に案内しながら、窺うようにルートヴィッヒを見れば、少し申し訳なさそうに微笑まれた。

(そんな顔をされては・・・何だか此方の方が申し訳ないですね・・・)

菊も、その笑顔に答えるように微笑み返してこたつを勧める。
立春を過ぎたとは言え、まだまだ寒い。
温かいお茶でもお持ちしますねと断りを入れて台所へ向おうとした所、再度来訪のベルが鳴った。
おや?と首をかしげながら少々失礼しますねと玄関に向う。

「菊!ハッピーバ・・・―ムゴガッ!」
「菊ちゃんいきなりごめんね~遊びに来ちゃった」
「久しぶりだな」

玄関先にはアルフレッドとフランシスとアーサー。
開口一番何かを言おうとしたアルフレッドの口をグイっと塞ぎながら笑顔で片手を挙げるフランシス。
そして、少しそっぽを向きながら薔薇の花束を差し出すアーサー。
今日は皆さんどうしたんでしょう?というように小首を傾げつつアーサーから花束を受け取って菊は三人を招きいれた。

「他にも誰か来てる?」
「あ、はい。先ほどフェリシアーノくんとルートヴィッヒさんが・・・」
「そっか~。やっぱ仲良しだね~」

玄関に置かれた菊のものとは違う靴を目ざとく見つけて訪ねるのはフランシス。
隠す事でもないので菊も正直に答えを返す。
そんな二人の後ろでコソコソと声を潜めて話す兄弟はいつになく仲睦まじく見えた。

「お前、バカだろ・・・サプライズにしようって言ったのはお前だぞ?」
「そんな事言って、アーサーだってさっきのプレゼントじゃないのかい?」
「アレは土産だ」

会話の内容を知る由もない菊は仲良さそうな二人を見て微笑む。
三人をフェリシアーノとルートヴィッヒの待つ応接間に通した後、お茶を出してから菊はフと立ち上がる。
どうかしたのか?といぶかしむ皆だったが菊が部屋を後にした事で計画の打ち合わせに入った。

「も~お兄さん、さっきはヒヤっとしたよ」
「え~?何があったの?兄ちゃん」
「コイツがさ~玄関先でハッピーバースデーとか言おうとするもんだから」
「アルフレッド・・・サプライズがいいと言い出したのはお前だろう?」
「仕方ないだろ~菊の顔見たらすぐにでもお祝いしたくなっちゃったんだからさ」
「コイツはバカだからな。俺等が一緒でよかったな」
「って・・・お前の花束もお兄さんはヒヤっとしたんだけど?」
「アレはただの土産だ。ココを訪ねる時はいつも持って来てる」
「・・・いつもっていつも?・・・アーサーって、キザだねぇ」
「お前も普段そうとうだと思うぞ、フィー」
「えぇ~?普通だよ?ルーイが固すぎなんだよ」
「まぁ、バレなかったみたいだからいいんだけど・・・。で、どうする?」

そうフランシスが声を潜めたところで菊が先ほどアーサーに渡された花束と花瓶を手に戻った。
その花瓶を見てルートヴィッヒが少し瞳を見開く。

「本田・・・それは」
「はい、以前ルートヴィッヒさんに頂いた花瓶です」

柔らかく微笑んで板の間にその花瓶を置くと薔薇を一本一本挿していく。
ヴェ~・・・とフェリシアーノは言葉にならない声を発して菊の肩口から手元を覗き込んだ。

「もしかして、菊・・・もう全部わかってたりする?」
「知りませんよ・・・と言った方がいいのでしょうが・・・」

少しイタズラっぽく微笑んで菊は皆の顔を見た。
あ~やっぱりと呟くのはフェリシアーノ。
少し苦い顔で菊を見つめるルートヴィッヒ、何が?とぽかんとするアーサー、アルフレッド、フランシス。
あまりに面白い光景に菊は堪えきれず噴出した。

「え?・・・お兄さんちょっとついて行けてないんだけど?」
「俺もだぞ!何がどうなったんだい?」
「フフッ・・・この花瓶、何年か前の私の誕生日にルートヴィッヒさんが下さったものなんです」
「・・・っつーことは、何で俺達がお前を訪ねたのかを知ってるって事か・・・」
「はい。あぁ、でもそれは事前情報があったからですけど」
「事前情報?」

ルートヴィッヒが訝しげに聞き返せば、菊は薔薇を挿し終わった花瓶を一度見つめてから皆に向き直る。
やはり、西洋のお花には西洋の花瓶が似合いますね・・・と思いながら。

「昨夜、王さんに誕生日プレゼントは何がいいか聞かれましたので・・・」
「・・・バラしやがったのかよ・・・、あのバカ」
「バカとか言うヤツがバカアヘン!我は可愛い弟に欲しいものを聞いただけアルよ」
「あまりに必死に聞いて来るので何故だか言うまで答えませんと言ったら、教えてくださいました」
「王くんは本当に本田くんに弱いね。少しは反省して一割くらい僕のものになるってのはどう?」

勝手しったるという様子で応接間に入ってきた件の人物がビシィっとアーサーに指を指しながら大声をあげる。
慣れた様子でいらしてたんですねと座布団を勧めながら後ろから付いて来ていたイヴァンのコートを預かる。
イヴァンのいつもの自分勝手な提案に顔を顰めはするものの、今日の菊は終始笑顔だった。

そのままの流れでパーティになる応接間には皆が持ち寄った食べ物やお酒が並んだ。

「じゃあ、改めて・・・。菊、お誕生日おめでとう!」

フェリシアーノのその言葉でグラスを交える。

「ありがとうございます」

菊の言葉と笑顔に皆の顔にも笑顔が。
生まれた日を祝われるのは嬉しいもの。
どんなに年を重ねても・・・いや、年を重ねるほどに嬉しさは大きくなっていく。





__________
さて・・・ギリギリアウトな時間帯でスミマセン。
とりあえず、お菊さんお誕生日おめでとぉ~!!
その後のアサ菊を考えてるのでこの後でUPしま~す。







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