きまぐれ

きまぐれに書き散らすところ。

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マフィア戦隊ボンゴレンジャー 19

※Legend of VONGOLAの番外編、アイドル設定です。





長かったような短かったような通路を抜けると
ソコはぽっかりと岩をくり抜いた様な空間が出来ていた。
その部屋の奥、正面に玉座のように置かれた椅子に座る人影。
奥には光が届いておらず、その姿をはっきりと確認する事はできない。
ボンゴレンジャーたちが目を凝らす様に奥を見つめていると
その玉座から人が立ち上がるシルエットが見えたの同時にそのシルエットが声を発する。

「ツナ兄・・・」

それはフゥ太の声だった。
玉座から立ち上がり、ゆっくりとこちらへ歩んでくる人影は光の中に姿を現す。
綱吉の前で立ち止まったフゥ太に、ユニとγが頭を垂れた。

その光景を信じられないものを見るようにボンゴレンジャーたちは時を止められたようにただ見つめる。
フゥ太の後ろからフゥ太に従うように二人の男が姿を現す。
どちらもγと同じ戦闘服を少々だらしなく身に纏い、そこに居たボンゴレンジャーと第二部隊を見渡すように眺める。

「正一・・・本物のボンゴレンジャーだ」
「そうだよね・・・やっぱ普通こういう色だよね・・・みんなパステルだったらどうしようかと思った・・・」

そんな二人の暢気な会話に、ビシっとこめかみに血管を浮かせるのは第二部隊の面々。
どうやら第二部隊はこの二人と面識があるようだ。
きっと、今まで第二部隊が相対していたのはこの二人なのだろう。
睨みつける第二部隊の面々と視線をあわせないように視線を素通りさせた二人は
ボンゴレンジャーの真ん中に居るオレンジ色のボンゴレンジャーに目をとめる。

「ボンゴレオレンジだ、正一」
「スパナ、いちいち報告しないでも僕だってそれくらいわかるよ。あの人がフゥ太くんのお兄さんか・・・」

ヒーローとして申し分ない正義感を形にしたようなその強い瞳に正一はうん、と頷いた。
その正一の横でスパナもじぃっと綱吉を見つめた。
そうしてしばらく綱吉を見つめた後
ユニとγがフゥ太に従う意思を示すように頭を垂れているのを確認して
二人もフゥ太に向き直るとフゥ太に敬礼してみせる。

「うん。僕たちは君に協力しよう」
「そうだな・・・ウチたちにできる事はあまり無いが、アンタを指示する事にする」

それは即ち、綱吉たちの目の前でフゥ太が敵の親玉になった瞬間だった。
綱吉は動揺を隠すように強く拳を握る。
それでも目をフゥ太から逸らすことなく、まっすぐに見つめていた。
フゥ太も同じようにまっすぐ綱吉だけを見つめる。
そこには今までの兄弟の絆とは違う何かがあるように感じられた。

単純に考えれば、弟が兄を裏切ったと言う事なのだが
何かがしっくりとこない気がするのは
今までの綱吉とフゥ太を少しでも垣間見てきたからかもしれない。

「フゥ太」

スゥと息を吸って、綱吉は静かに・・・そう、とても静かにフゥ太の名を呼ぶ。
その声音には憤りも諦めも何も感情らしい感情がなかった。
それゆえ、ボンゴレンジャーたちはそれが綱吉がフゥ太を呼んだ声だと一瞬気が付かなかったほど
何もかもが違っていた。

綱吉とは反対に、動揺を隠せずにいたボンゴレンジャーの中には
フゥ太が操られているとか、弱みを握られているとか
そういうのっぴきならない事情があるんじゃないかと思っていた者も居たが
綱吉のその声に、フゥ太がフゥ太の意思であちら側に居るのだと言う事を知る。
そんなボンゴレンジャーたちの動揺は増すばかりだったが
綱吉はただ静かにフゥ太を見つめていた。
先ほど強く握った拳も自然な形へ戻っている。

例えようも無い緊張感がその場を支配する。


+++ +++ +++

時は数時間前に遡る。
ボンゴレンジャー最終シーンの撮影をひかえたボンゴレ事務所のタレントと
今回、協力してくれているミルフィオーレ事務所のタレントが
撮影所の一角に集まっていた。

普通、ドラマの撮影というのは放映される順に撮影を進める事は無く
何話の何処を撮影したら次は違うシーンを・・・というように行ったり来たりした撮影が多い。
しかし、このボンゴレンジャーは放映されているのと大差ない撮影順序で撮影が進められてきた。
それというのも、撮影前にいきなり台本が書き換えられたりと言う事が多かったのも一つの理由だろう。
そんな脚本を書いているリボーンは、最終話の台本を皆に手渡しながら
ニヤとタレントたちの顔を見て所謂、会心の笑みを見せた。

「台本は行き渡ったか?」

リボーンのその言葉に答える声や頷く気配を確認して、リボーンは輪の中心で一人一人の顔を見渡す。
台本に目を通す全員の反応を楽しみにしているその表情はいつになく楽しそうだった。
皆、静かに渡された台本に目を通していたのだが
その台本を読む目線が一様にとあるページで止まるのを見て
リボーンはまたニヤと笑みを濃くした。

「・・・リボーン・・・」
「なんだ?ツナ」
「ごめん、これって俺のだけ?ここから先、台本に何も書いてないんだけど・・・」

その綱吉の言葉に、他の者も皆リボーンに視線を移す。
リボーンは楽しそうな顔のまま、そんな皆の顔を見渡して最後に綱吉を見た。

「いや、ツナのだけじゃねーゾ」
「え・・・って事はこの先は?まだ書けてないってこと?」

しかし、書けてないでは今日の撮影が全く進まない事になる。
どうするんだ・・・?という動揺のようなざわめきが広がる中
リボーンはきっぱりと言い切った。

「違うゾ。その先は勝手にヤれって事だ」
「・・・は?」
「その先からラストまで、全部アドリブでヤれ。できるな?」

できるな?と綱吉の目を見て言うリボーンが冗談を言っているとは到底思えない。
今までも、ある程度アドリブで繋げ的な台本の流れではあったが
とあるシーンからラストまで最後の話しをどう締めるのか全て自分たちで勝手に演じろと言うのは
どう考えても普通じゃないし、無茶だとしか思えなかった。
しかし、リボーンの有無を言わせぬその「できるな?」を綱吉はよく知っていた。
これは何を言っても覆らない・・・やるしかないのだと言う事を・・・。

「聞きしに勝る無茶苦茶ぶりだな・・・ボンゴレ事務所のタレント総括サンは」

ボンゴレ事務所のタレントならば幾分慣れたそのリボーンの無茶に
完全に巻き込まれた形となったミルフィオーレ事務所のタレントであるγが小さくそうこぼす。
そのγのこぼした小さな声を聞き逃さなかったリボーンは
ミルフィオーレ事務所の面々に向き直るとニヤと口端をあげる。

「オメーらんとこの社長に、オメーらも伝説の一員になったって言ってやれ。喜ぶんじゃねーか?」
「伝説の目撃者の間違いじゃないのか?」
「オメーらも演じるんだ。傍観者でいられると思うな」

そのリボーンの言葉にγはハッとしたように瞳を見開く。
ボンゴレ事務所の手掛ける世紀のヒーロードラマ・・・
それはいくら自分が出演者であってもどこかブラウン管の中の出来事のように感じていた。
しかし、自分の手元の台本にもこのドラマの行く末は記されていない。
その事に気が付いて、一気に不安な気持ちに気づかされたミルフィオーレ事務所のタレントたちは
何故か一斉に綱吉を見ていた。
ボンゴレ事務所のタレントたちも皆、一様に綱吉へ視線をやっている。

綱吉は真っ白な台本をしばらく眺めると、ひとつ瞬きしてリボーンを見る。
それは少しワクワクしたような挑戦する瞳。
ニっとリボーンはそんな綱吉の表情に会心の笑みを返したのだった。





__________
さて、次が最終話です。たぶん。
予想通りでしたか?
最後の敵はフゥ太です。
ちょっとは皆さんの予想を裏切れたかな~(笑)







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