きまぐれ

きまぐれに書き散らすところ。

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マフィア戦隊ボンゴレンジャー 3

※Legend of VONGOLAの番外編、アイドル設定です。





「おはようございまーす。」
「はよーっす。」

今日もボンゴレンジャーの撮影で某所に集まるaverage fillの面々
ボンゴレンジャーの現場はaverage fillや他にもボンゴレ事務所のタレントばかり
見知った顔も多く、スタッフもすぐにタレント達に感化されたため
現場は終始和やかなものとなっていた

現場に共に現れた綱吉と山本に
待ってましたと言わんばかりに走りよってくるのは獄寺だ

「ボス!今日も頑張りましょうね。」
「獄寺君はいつも元気だな~。」
「それだけが取り得だもんな!」

笑顔で綱吉にそう言う獄寺に、綱吉も笑顔を返し
山本は爽やかな笑顔で大変失礼な事を悪気無く言ってのける
獄寺はムっと山本を睨むが、周りは慣れたもので
誰も気にも留めない

そんな綱吉たち3人に気が付いた他のメンバーもわらわらと集まってくる

「沢田さん、遅かったですね。」
「ランボ、うん山本と一緒の今度のスペシャルドラマの顔合わせだったんだ。」
「あの探偵のヤツ?何?君も出るの?」
「あ、雲雀さん。はい、そうなんですよ。」
「そんな予定じゃなかったでしょう?役はある程度決まってたはずですよ?」
「んっとね、俺の役はまだ内緒なんだよ。」
「ボスの役も気になりますが、このバカが役者なんて出来るのかが一番問題ですよ!」

ワイワイと集まって話すaverage fillは
ボンゴレンジャーとなって演技をしている時とさして変わらず
仲の良い仲間といった感じだ
それもそのはず
ボンゴレンジャーという番組はaverage fillや他のタレントの素顔を大切に撮っている
その為、役の名前もそれぞれの名前と同じになっているのだ

それも全ては伝説のアイドルと言われている
ボンゴレ事務所の立ち上げの原点となったグループ『VONGOLA』のボス
プリーモの一言がきっかけだった

『ボンゴレ事務所のタレント総出演で伝説を作ろう』

そう言ったというその人の言葉にリボーンが悪乗りしたのだ
結果、今に至るのだが…
タレント本来の魅力を最大限にが社内スローガンのボンゴレ事務所らしく
役名もタレントの名前をそのまま役作りもなし
お前ら、やりたいようにやれ!と演じる側にしては困ってしまうような
そんな指示の元、撮影は続けられている

未だ山本に役者は無理だとか台本覚えられんのか?等と
average fillのメンバーが仲良く言い争いをしていると
そこにトコトコと小さな影が近づく

「ツナ兄の役が内緒って事は犯人の役?」

その小さな影は綱吉の側まで行くと
綱吉の服の裾をちょいと引っ張って綱吉にその存在を知らせる

「あ、フゥ太。おはよ。」
「おぉ!そうか、だから内緒なんだな!お前は頭がいいな!」
「了平兄が抜けてるんだよ…。」

天才子役と言われているこの子供はフゥ太という
元はボンゴレ事務所のタレントではなかったのだが
在籍していた事務所が倒産して最近ボンゴレに引き取られたのだ
天才子役と言われているのは伊達じゃなく
引く手数多だったろうに、自らボンゴレを選んできたその理由を知るものは居ない

「今日もよろしくね、フゥ太。」
「うん、ツナ兄。よろしくね。」

average fillのメンバーの中でも綱吉には一番懐いており
綱吉が現場に入れば片時も離れずに近くに居る
綱吉は綱吉で元々小さな子供には好かれる体質なので慣れているのか
フゥ太が甘えるのにも笑顔で甘やかすといった感じだ

面白くないのはいつも綱吉の側に居ようとする獄寺と
普段はaverage fillで最年少の為、一番甘やかされてるランボだったりする
獄寺は大人気なくフゥ太と綱吉を取り合い
ランボは綱吉に嫌われたくないのでガマンするのだが
二人はフゥ太には何処か裏があるのではないかといつも探っていた

「ねぇ、ツナ兄。」
「何?フゥ太。」
「ツナ兄は将来ボンゴレ事務所の社長を継ぐんだよね?」
「え?何で?継がないよ?」

いきなり訪ねられたその質問は綱吉にとっても他のaverage fillのメンバーにとっても
まさに寝耳に水で一瞬全員がポカンと間の抜けた顔になる

「そうなの?ツナ兄は社長さんのお気に入りだし、そうなのかな?って思ったんだけど。」
「そんなわけないよ。継ぐんならリボーンとかじゃないのかな?」
「そっか…でもリボーンが社長になるなら、ツナ兄はずっとボンゴレに居てくれるね。」
「え?うん、ボンゴレに居るよ?」

そんなフゥ太の言葉に、笑顔でそう返す綱吉に
フと骸が不機嫌顔で会話に加わる

「本当でしょうね?貴方が一番疑わしいですよ。」
「何言ってんだよ、骸。」
「ミルフィオーレ事務所に引き抜き話されたのは何処の何方でしたかね?」
「しっかり断ってきたんだから、骸が不機嫌になる事ないだろ?」
「貴方はこの業界をわかってませんからね。フラフラと…もっとしっかりしてくださいって僕は言ってるんですよ。」

ミルフィオーレ事務所からの引き抜きの話は
average fillのメンバーにとっては大きな不安材料で
綱吉がaverage fillから居なくなってしまったらどうしよう…という思いは
骸じゃなくとも他のメンバーも少なからず感じている

「そうなの?ツナ兄。」
「ん~引き抜きの話があったのは本当だけど、しっかり断ったんだよ?」
「ふ~ん。僕はツナ兄がミルフィオーレに移籍するならそれでもいいよ?」

綱吉にすごく懐いているフゥ太がそう言ったので
綱吉のみならずaverage fill全員が少し驚いてフゥ太を見る

「ツナ兄が移籍するなら、僕もミルフィオーレ事務所に行くから。」
「え?なんで?」
「だって、僕はツナ兄が居るからボンゴレに来たんだもん。ツナ兄が居るならどの事務所でもいいよ。」

そのフゥ太の言葉にaverage fillのメンバーはハッとして顔を見合わせる
綱吉と共にaverage fillで居たいのなら確かにそういう選択肢もありだ
しかし、そんなに上手くはいかないんじゃないか?と

「安心しろ、オメーら全員手放す気はねーからな。」

そう背後から聞こえたリボーンの声に
average fillの面々は安堵の表情で振り返る

「撮影はじめるゾ、ツナと山本はさっさと着替えて来い。フゥ太も準備しろ。」
「はいはい。」

リボーンのその声に現場は慌しくなっていく
綱吉は山本と連れ立って着替える為に控え室へと足を向ける

「リボーン、僕も?ずっとボンゴレにツナ兄と一緒に居られるかな?」
「フン。ツナと一緒に居てーんなら、オメーももっと精進しておけよ?」
「うん。僕の夢は、ツナ兄ともっとしっかり共演する事だからね。」
「そうか。…ならその夢は叶うゾ。」

綱吉たちの背中を見送るように見つめながらフゥ太がリボーンに言う
リボーンのその答えに、どういうこと?と首をかしげると
目の前に次回撮影分の台本を差し出された

「次回から、オメーの役はツナの弟だ。加筆修正した、オメーの演技楽しみにしてるゾ。」
「…これ、ほんとに?僕がツナ兄の弟役?」
「オメーなら出来るだろ?」
「出来ないなんて言わないよ、やったー!すごい嬉しい!」
「まぁ、今みてーにツナに甘えてやればいい。」
「フフっ、それなら簡単だね。」

こうしてボンゴレンジャーのキャスティングは日々変更し続けている

そう、そして今日の撮影で一つの山場を迎えるこの『マフィア戦隊ボンゴレンジャー』
撮影が楽しみだと言わんばかりの不敵なリボーンの表情に
着替えから戻ってきた綱吉は嫌な予感を覚える

「コレは今日の分の変更箇所だ、速攻頭に叩き込め。」

その変更箇所を確認した綱吉は顔を青くし
average fillの他メンバーもギョっとする
その中で、唯一の敵キャラである骸はクハハハと笑い出す始末

「早朝の子供番組だよな?いいのかよ?こんなの…。」

綱吉はそんな骸を後目に、そう一言呟いて肩を落とした





__________
先日はスパコミお疲れ様でした!!
スペースまで足を運んでくださいました皆様に感謝です。
本当にありがとうございました。
本の売れ行きが思った以上に早く…買えなかったという方もいらしたようで
本当に申し訳ないです。
想定外に皆さんイロモノスキなんですね…(笑)

冬くらいにLegend of VONGOLA総集編という形の再録本をオフセットで出したいと思います。
本編3巻とこのボンゴレンジャーとその他書き下ろしって感じです。
書き下ろしにはもっとヒバツナとかムクツナとかも書きたいな~
ディノさんも出したいな~とイロイロ考えると100P越えそうですが…

因みに、冬までなんて待てないわって方がいらっしゃれば
夏コミに受かったら完売してしまった1~3巻までを受注再版します。
受かったら申し込み受付の告知しますので、もう少々お待ちくださいませ。

うぅ~ん…十分だと思ったんだけど、判断が甘かったみたいで
皆さんにはご迷惑お掛けします…本当にすみません。
オフはなるべく沢山刷りたいと思ってますが…数って難しいですね…

お立ち寄り下さった方の中には
このブログを楽しみにしてくださってるとおっしゃって下さった方も居て
泣きそうなくらい嬉しかったです!!
アイドル本の続きを楽しみにしてくださってた方もほんとありがとうございます!!
アレな感じのキモいプリツナでスイマセン。


えっと、今回はボンゴレンジャー舞台裏でお届けです。
フゥ太は出ないの?ってスパコミの帰りに友人に聞かれたので出番を増やしてみたり(笑)
大人フゥ太も出したいなぁとか思ったのでフゥ太のみ二人出るかも…?
キュラキュラの海外スターとかで、ツナと映画で共演とかしちゃうのはどうだろう?
お互いツナはフゥ太をカッコイイな~とか思って
フゥ太は可愛い人だなぁ~とか思って…ムフフな妄想が止まりません
ディノさんも海外スターて感じよね…フゥ太vsディノさんでツナ争奪か?
いかん…このままだとアイドルネタに侵食される…
オンラインもオフラインも脳内も…







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