■ くまざさ(ヒバツナ)
はじめて君の名前を呼んだ日
少しだけ緊張していた事に気が付いたのは
君の笑顔を見た瞬間だった
「あの…雲雀さん。」
「何?」
「何で俺の部屋に居るんでしょうか?」
「そこの窓から入ったから。」
彼を知るたびに
もっとわからなくなり
もっともっと知りたくなる
日課のパトロールの後
彼の家の近くを通っていたら
彼の部屋から明かりが見えた
なんとなく、窓から部屋に入ってみれば
丁度、風呂上りの彼が部屋に入って来た所だった
「髪、しっかり乾かさないと風邪ひくよ。」
「…はい。」
「赤ん坊は?」
「あ、リボーンに用事だったんですね。」
「…違うけど、まぁいいや。」
「?リボーンなら、今ビアンキとお風呂入ってますよ。」
バスタオルを頭から被って
電気ストーブをつけながら
ワシワシと適当に頭をかきまぜている
フワリと香る石鹸の香りに
意識が君へ集中するのがわかる
「しっかり乾かしなよね…。」
バスタオルをかぶった彼の頭を
ワシワシっと何度かかきまぜると
石鹸の香りがする
部屋中が風呂上りの湯気につつまれた感覚
「うわっ…はい。」
「じゃあ、僕はこれで。」
いつにもまして逆毛をあちこちに飛ばしながら
バスタオルから顔を出した君
「え?…リボーンもうすぐあがりますよ?」
「あったかくして寝なよ?…おやすみ、綱吉。」
君の名前を口にするのは少し怖かった
口にすればその時点で何かが崩れて行きそうで…
そう言った僕を、ポカンと見つめていた君は
フワリと石鹸の香りの真ん中で微笑む
僕も風呂上りの気分になりながら
火照る想いを僕も笑顔で返せただろうか?
「はい。…おやすみなさい、雲雀さん。」
__________
12月28日
誕生花:くまざさ
花言葉:抱擁
(ホッコリしたヒバツナが好きだ〜。雲雀さんが不法侵入とかは気にしないように!)
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