きまぐれ

きまぐれに書き散らすところ。

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やどりぎ(跡リョ)


12月24日
クリスマスイブ?
そんなのはどうでもいい
浮かれた空気も、まばゆいイルミネーションも
祝う気があるのかないのかわかりもしねぇ

鳴らした携帯の呼び出し音がとぎれ
向こう側から訝しげな声が聞こえる

『…誰?』
「俺だ。」
『俺だじゃわかんないんだけど?』
「わかってんだろ?あ~ん?」
『…あぁ、氷帝の跡部サン?』

聞こえてくる声に
俺の名を呼ぶトーンに
震えが走る

何かを口走りそうになるのをグッと堪える

「越前、今日暇作れ。1時間後に迎えに行く。」
『はぁ?…まぁ、別に予定はないからいいけど、何?』
「後で言う。じゃあな。」

そこらの女をデートに誘うのとはわけが違う
正攻法で行った所でアイツは笑顔を見せないだろう

着替えを済ませ、車を呼ぼうとして思いとどまる
いつものように連れ出すのじゃ特別を演出できないだろう
財布をポケットに押し込んで歩いて駅まで出る
電車に乗るのなんて初めてだ…

24日を祝うのなんてのも初めてだ
すべてがはじめてなら俺にとっても特別な日になる
アイツにとって特別な日に何でもいい
特別なことをしたい

「よぉ。」
「…めずらしいね。歩いて来たの?」
「あぁ、まぁな。」
「迷わなかった?」
「お前、俺を何だと思ってんだ…。」
「お坊ちゃん。」

間違っちゃいねぇし
いちいちそんな事で目くじら立てる気にはならねぇが
一人で出歩く事も出来ないと思われてたのは
ちょっと面白くない

「で、何で?」
「何がだ?」
「いきなりこんな事してる理由は?」
「そう急ぐなよ。出かけようぜ。」
「…何か気持ち悪いんだけど…。」
「何がだよ?」
「理由がわかんないのにアンタと出かけるのが。」
「いいじゃねぇか。俺とお前の仲だろ?」

越前が一歩踏み出すのを待って歩き出す
別に何処に行こうと決めてたわけじゃない

コイツの特別な日に俺も特別が欲しかっただけ
並んで歩く
ただそれだけでも十分特別な気にもなるが
俺が一人特別を感じているのは意味が無い

「どこ行くの?」
「…行きたいトコあるか?」
「別に…あぁ、温泉とか行きたいけどね。」
「それは今からは無理だな。明日部活あんだろ?」
「まぁね。」
「じゃあ、今度連れてってやるから今日は別のトコにしろ。」

俺と行きたいのかとかそんな事はあえて聞かない
勝手にそう言う事にしとく


お互い、特に行きたい場所も無く
なんとなく歩いて出た商店街は
イルミネーションが輝きだす時間帯だった

手を繋いだり、腕を組んだりしている恋人ばかりが目に付く

そういう甘いモノをはなから期待していたわけじゃないが
街の空気は恋人以外を排除しかねない雰囲気
ほんと、クリスマスを祝う気があるのかないのか…
宗教に無関心な日本人に何を言っても無駄だろう

完全に踊らされている人々は赤の他人だ
踊らされていようがいまいが俺にはどうでもいい

「ねぇ、跡部サン。何か食べない?俺お腹すいた。」
「あぁ、何がいいんだ?」
「別に何でも…あ、せっかくだしココにしよう。」

そう言って入ったのは白髭を生やしたジイサンのマスコットがいる
クリスマスには定番のファーストフード店

「…ベタだな。」
「いいじゃん。美味いし。」

なんだか結局、俺も踊らされてるみたいだが…

「おい、どうやって買うんだ?」
「アンタ…まさかとは思うけどこういうトコ来た事ない?」
「無いな。縁がねぇ。」
「まぁ、そうだろうね…。俺と一緒にココに並んでればいいよ。」

異様に込み合うレジの前に越前と並び
10分ほどでチキンを買うことが出来た
店内の狭い階段を上り
打って変わってガランとした2階席の奥に落ち着く

「アンタさぁ、結局何がしたかったわけ?」
「…24日だからな。」
「ふぅん?クリスマスイブに一人じゃ寂しいって?アンタらしくないんじゃない?」
「クリスマスなんざどうだっていいだろ。」
「は?じゃあ、なんなわけ?」

訝しがる越前にふと嫌な予感がよぎる
まさか、自分の誕生日を忘れてるとかねぇよな…?
それとも、俺の勘違いか?

「お前…24日だろ?」
「は?…えっ…!?アンタなんで知ってんの?」
「んなもん、俺の手にかかりゃ簡単に調べられる。」
「じゃあ、何?俺の為?」
「何だと思ってたんだよ…。」
「クリスマスイブだから…。」

少し恥ずかしそうに俯く越前が
本当はどういうつもりで俺のわがままに付き合ってるのか
無性に気になった

「だからつったって、お前を誘う意味あると思ったんだろ?」
「…アンタさ、まわりくどいよ。言いたいことあるなら言えば?」
「…俺も自分が信じられねぇんだが…自分に自信がねぇ。」
「アンタらしくないね。」
「誰のせいだよ。」
「ハハッ…自信、つけてあげようか?」

自分でもらしくねぇとは思うが
恨めしげに越前を見やれば
見たことないような顔で笑う姿がソコにあった

なんだ…

「いい、もう今ので自信ついた。」
「そう?」
「…よく聞いとけ。」

なんだ…
俺のわがままに付き合ってくれてんのも
何もかも、その笑顔で教えてくれた


「Happy Birthday リョーマ。好きだぜ?」
「…アンタやっぱそういう方がらしいよね。」
「返事ねぇのかよ?」
「…必要?俺にしては十分返事してるつもりなんだけど。」
「言えよ。」
「…アンタがもう一回言ったら、答えてもいいよ。」

イタズラな目線
その中にも垣間見える甘さは錯覚じゃないだろう

「いくらでも言ってやるよ…好きだぜ?リョーマ。」
「…アリガト。俺も…。」


クリスマスイブにベタな展開てもの悪くねぇな…





__________

12月24日
誕生花:やどりぎ
花言葉:征服・困難に打ち勝つ
(本館メルマガで12/24に流した跡リョ話です。手抜きですみませぬ…)

☆Happy Birthday Ryoma Echizen☆








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