1日1文

1日1つショート小説を書こうと試みるブログ。

マフィア戦隊ボンゴレンジャー 12

※Legend of VONGOLAの番外編、アイドル設定です。





綱吉達が現場へ走って行くと
今まで対峙していた骸のショッカーとは違う
まさに怪物という風貌のショッカーがウジャウジャとした中から声が聞こえた

「ツナ兄ーっ!!」
「えっ?…フゥ太!!」

聞こえてきたのは少年の声だった
綱吉に助けを求めるように手を伸ばしているが、その身体はショッカーに担がれている

「アレは!ボスの弟さんじゃないですかっ!」
「何でこんなトコに居るの?」
「ツナ、事情は後だ。助けねーと!」
「そうだね、山本。…皆、いくよ」

綱吉のその言葉で走り出したボンゴレンジャー達は
彼等をあおぐ位置で構えられた下からのカメラの前を飛び越えていく
画面が変わると、骸以外の皆はボンゴレンジャーへと変身している
先ほどまでと変わらないのは骸だけだ
そのまま、救助に向って走り出すのはいつでも特攻部隊の獄寺と笹川
その後を追うようにランボが続く
山本はそちらに向う前に一瞬、綱吉の方を振り返ってから後につづく

綱吉はそんな彼等を見て、一度グッと拳を握る
弟のフゥ太が何故ココに居るのかはわからないが巻き込んだのは自分に違いない
ヒーローとして、世界の平和を守るのは立派な勤めだが
そのせいでフゥ太に怖い思いをさせてしまった事が綱吉に重く圧し掛かる
年の離れた弟は、綱吉にとっては残されたただ一人の肉親
いつでも仲良く生きてきたのに…

「俺のせいで…っ」
「綱吉、まずは助けなきゃでしょ?」
「…はい。必ず助けます。フゥ太は大事な弟なんです」
「大丈夫、僕たちも居るんだから」

そう言って、綱吉の強く握った拳を握った雲雀は
ポンと一回綱吉の肩を宥めるようにたたく
大丈夫…その言葉は綱吉の気持ちを少し落ち着かせてくれた
握り締めた拳を少し緩めて、走り出そうとする綱吉
その手をグイと掴んで引くように骸が阻む

「僕はまだ変身できてないんですけどね…」
「…放せ」
「僕にも手伝わせてくれませんか?」

真摯な顔でそう骸が言う
自分も天涯孤独な骸は、綱吉の焦燥や後悔をよくわかっていた
自分のせいで何かを亡くす事はとても怖い
しかし、骸が変身するためにはあの儀式が必要不可欠だ
そんな余裕が今の綱吉にない事もわかっているが
それでも自分だけ蚊帳の外では骸の気がすまなかった

「君はいいよ、今はそんな暇ないからね。行くよ、綱吉」

雲雀の言葉に頷いて走り出そうとする綱吉の腕を骸は放すどころか強く引き寄せた
バランスを崩した綱吉をグイと引き寄せた骸はそのまま綱吉にキスをした
これで骸が変身するための儀式は成功だ
その場に霧が立ち込めると、そこには少女が現れる
骸の代わりに…

「…いちいちソレしないと駄目なわけ?」
「ごめんなさい…。骸様の趣味だから…」

ものすごく申し訳なさそうに髑髏がそう言うのへ
綱吉は呆れたため息をつきながら言う

「…もう、いいよ。それより、今は…」
「あっちは君の弟の奪還に成功してるみたいだよ」

そう雲雀が指した方向では、山本に助け出されたフゥ太が見える
綱吉は思わず安堵のため息を吐いた

「じゃあ、後は全部咬み殺そうか。君、無駄に変身したなら活躍しなよね」
「あ…はい」
「雲雀さん、ショッカーだけでお願いします。獄寺くんたちは咬み殺しちゃダメです」
「…一応、気をつけるよ」

一応ダメ!と言いながら綱吉も雲雀に続いてショッカー達の中へ走りこんでいく
髑髏も遅れまじとその後に続いた

綱吉はショッカー達の中で、その攻撃を避けながらフゥ太を肩に担ぐ山本に駆け寄る
その周りに居たショッカー達をグローブから放ったオレンジの炎型の光線でやっつけ
山本の肩にしがみつくフゥ太に両手を伸ばした

「ツナ兄っ!」
「フゥ太!よかった…無事で…。ありがと、山本」
「ほんと、よかったな。まずはコイツを安全なトコへ…」

山本と綱吉がその場を離脱して安全な場所へフゥ太を移動させようと振り返ったその時
その二人の視線の先に見えたモノ…
それは目を疑うとか信じられないという思いを通り越した彼等の姿

彼等…後から来ると行っていたボンゴレンジャー第二部隊
真っ黒い装束が印象的だったあのヒーローらしからぬ風貌の彼等
その彼等が今、沈黙を破って変身姿を二人の目の前に披露していた

「ツナ兄?…武兄…?どうした…の…」

そう山本の肩で綱吉たちの視線の先へ振り返ったフゥ太ですら言葉をなくす
そこに居たのは変わらず強面の彼等なのだが
着ていた戦闘スーツはボンゴレンジャーと同じ型のとってもパステルなものだった

パステルグリーン☆レヴィ
パステルイエロー☆ルッスーリア
パステルピンク☆ベルフェゴール
パステルブルー☆スクアーロ
パステルオレンジ☆ザンザス
只今見参!とばかりに決めポーズを披露した彼等は何故かメットをしていない
メットをしていてくれた方が綱吉たちにダメージは少なかっただろう

「ヴォォオオイ!行くぞテメーらぁ!」
「う〜わぁ…アレ、ツナヨシ固まってね?つーか俺がピンクとかマジわけわかんねーし」
「そぉ〜よぉ!ピンクは私に決まってるじゃないね〜?まったく人選ミスよ!」
「ボス…攻撃命令を」
「…さっさと終わらせる…」

そう呟いたザンザスがガショっと両手に銃型の武器を構える
とりあえず、心得たようにその行く手を譲るように避けた綱吉たち
そのまま他のメンバーに無線で伝達を送る
ボンゴレンジャー達がその場を一斉に引くのと
ザンザスがショッカーを一網打尽にするような攻撃を放ったのは同時だった


『次回!新たな敵、来る!』



+++ +++ +++

「リボーン…あのさ、さすがにアレ…目に優しくないと思うんだけど…」
「なんだツナ、パステルカラーは原色よりは目に優しいじゃねーか」
「そういう意味じゃないんだけど…」

本日のボンゴレンジャーのオンエアを確認して、綱吉はリボーンに遠慮がちにそう言った
何故、メットをつけさせないのか…それさえしてくれればまだいいのに…
綱吉は心の底からそう思っていた

「次回から終盤にかけてオメーとフゥ太がカギだからな。期待してるゾ?」

そのリボーンのまったく第二部隊について触れもしない言葉に
綱吉は、もう一つ思っていたことを口にする

「そうだよ、それも!あのシリアスな展開からいきなりってのが余計に良くないと思うんだけど」
「何言ってやがる…ギャップだ。ついでに笑いの融合だゾ」

あ…やっぱただのウケ狙いなんだ…
とリボーンの言葉で理解した綱吉はヴァリアーの面々に心底同情した
そんな哀れむような表情をした綱吉を見てリボーンがボソと言う

「骸とのアレはもう吹っ切れたみてーだな。んじゃー回数増やすか…」
「…増やすなよ。吹っ切れたっていうか、諦めただけだからな」

そう少々睨むように言う綱吉をチラと見て、リボーンはニヤと笑みを刻む
ボンゴレンジャーの脚本を書いているのはリボーンだ
綱吉がボンゴレオレンジとしてどうなっていくのか
それは今のところリボーンにしかわからない
そして、物語は終盤へと差し掛かっている

かつて伝説と謳われた戦隊ものがあった
そのリーダーを演じていたのは綱吉の祖父であるあの伝説の男
リボーンは綱吉をその男と同等になるようにしたいわけじゃない
そう、はじめからリボーンは綱吉に言っていた

『お前なら伝説を越えられる』…と





__________
ムクツナキッス再びです。
え?ソコじゃないって?
だってぇ〜…ほら、ギャップ萌えだろ?(開き直り)
いや…パステルはボンゴレンジャーを書き始める当初から決めてたんです。
前回のでルッスが言ってたとおり、ルッスのパステルイエローの曖昧さったらないね!
ベルのはパステルレッドてしようと思ってたんだけど
それってただのピンクじゃん…と思ってパステルピンクにしてみた(←どうでもいい)

Q.一番似合わないのは誰ですか
A.ザンザスです

ボスはほんとパステルカラーが似合わないお人ですよ。
想像するだけで無いわぁ〜と思えるくらい似合わない。
だが、あえて着せるよ!!
リボーンの辞書に不可能の文字はないよ!!







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