きまぐれ

きまぐれに書き散らすところ。

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kitty 前編 (準ミハ)


※過去作品『ラケナリア』の続きです。






『もしもし?』
「あ、和さん?…あの…西浦の投手のフルネームって知ってますか?」
『え?なんで?』
「あ、いや…なんとなく…なんですけど。」
『たしか、三橋廉じゃなかったか?』
「ミハシ、レン…あ、ありがとうございました。」
『お前、ちょっと変だぞ?どうした?』
「何でも…いや、また今度話します。」

負けた試合の相手投手の名前を今更になって気にするなんて
和さんに変だと思われただろうなと思いながらすでに通話の切れた携帯を閉じる
名前も知らなかったのかと思われたかもしれない…
でも、取るに足らない相手だと決め付けてかかった試合は
あの時、思い描いた軌道を大きくはずれた結果で終わった
アイツの名前じゃなく
脳裏に焼きついているのはあの帽子のつばから見据える瞳
まっすぐ、俺じゃなくミットを見つめるあの瞳

今思えば、アイツは俺たちとじゃなく
自分と戦っていたんだと思えた
そう、投手ってのはそういうもんだ
チームの為にマウンドで己と戦う
投手がよそ事考えないでいられるのは強みだろう
だから、俺も和さんと組んだこの月日は余計に自分に自信がもてた
アイツも、きっと…

「ンナ~」
「ん?メシはまだだぞ?」

甘えた声で俺の足に額を摺り寄せる子猫
先日、利央と迅から子猫を拾ったと連絡があり
ウチで飼うことになった
温かくて柔らかいその小さな子猫を抱き上げる
ゴロゴロと咽を鳴らしてご機嫌のようだ

「レン。」

そう声に出して呼んでみて恥ずかしくなり
自分の額を子猫の額に押し付けた



+++ +++ +++


「はっ…はっ……公園っ。」

体力づくりにと始めたランニング
今日は少し気分が良くて、遠くまで来た
知らない土地はなんだかワクワクする
今度、田島くんも誘ってみようと思いながら目に付いた公園に入る

片隅の水道から水を飲み、木陰に腰を下ろす
まだ夏の暑さは引かないけれど気持ちのいい日だ
いつもよりたくさん走ったからか
午前中の部活の疲れかわからないが、三橋は木陰でウトウトとする

もう日も傾きはじめ、少し休んだら帰らないとと思いながらも
少しだけ…と目を閉じる
たまに通る風がきもちいい
そのまま、三橋は少し眠ってしまった



+++ +++ +++

「そろそろ、メシやんないとな。」

先ほどまで纏わり付いていた子猫の温もりは今は近くにはない
家に連れ帰ってからは外に出してないし、外に出ないようにしてる
家の中のどこかには居るはずなのだが…
まだ子猫の習性なんてわかるわけもなく
何処にいるのかと家中を探し回る

「…ココでもないのか。変なトコ挟まってたりしないだろうな…。」

居間のソファの下を覗きこみ居ないのを確認する
何処だろうと思いをめぐらせながらフと窓が開いてるのが目に入る
嫌な予感に胸を支配され、準太は勢い良く家を飛び出した

何処を探すかなんてあてはない
塀の上や木の上、垣根の下や車の下を見ながら走る
事故なんて事はないよな…とどんどん悪い方へと思考が傾く

「何処だよ…レンっ。」

ついさっき付けた名前に子猫が反応するとも思えなかったが
呼ばずにはいられなかった

結局、そのまま始めに子猫が見つかった公園まで来てしまった
遊具がそれほど沢山ある公園じゃないしベンチもそんなにはない
見た限り子猫の姿は確認できない
確か、猫は過ごしやすい場所を知ってるって聞いた事があると思い出し
まだ日差しのキツイこの季節なら木陰かと思い至る

陰になっている場所を探し、公園を突っ切ると
公園の隅の木陰に人が倒れているのが見えた
しかも、その腹の上には…自分の子猫

「レンっ!!」

思わず、大きな声で子猫を呼ぶ
良かった…事故じゃなくて、見つけられて…
そう思いながら近づこうと歩き出すと

「ぅ…わ、はいっ!?」
「ニャッ…!!」
「…へ?」

倒れていた人がいきなり返事をしてビクッと起き上がった
その腹の上にいた子猫も同じようにビクッと飛び上がる
その人は見知った顔…
子猫と同じ名前のアイツ…

準太の口からは気の抜けた声が出た
起き上がった三橋は寝ぼけた顔で準太を見て首をかしげた

顔から火が出るほどってこういう時に使うんだ…と準太は思う
まさか、子猫と本人が一緒に居るなんて思いもしない
走って来たからとか猫が心配だったからとか
そんなのでは説明のつかないほどの動悸と発汗

(ヤバイ…呼んじまった…どうしよう。)
「…ネコ…だ。」
「ンナ~…。」

そんな準太の心の葛藤など全く知らない三橋は
自分の身体に乗った子猫を撫でた
同じく人の心など理解しようもない子猫も三橋に撫でられ甘えた声で鳴くのだった





__________
どこが準ミハなのか!と私は問いたい!!(オマエが問うのかよ…)
しかも、続いちゃうんですよ~コレが…
いや…だって書いてたら長くなちゃったんだもんっ
後編ではもっと準ミハぽくなる予定です

11月はリク消化月間とかぬかしておきながら放置でスミマセン
そして、そろそろホンキでオフ原稿も取り掛からんと…
無駄にガッツリ本出す予定だし…







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あの日の君と…(カノミハ)

※過去作品「きんもくせい」とリンクしてます。





あの日、レンは俺の隣にいた
あの日、俺はレンの隣にいた


校庭の片隅に忘れ去られたように咲く金木犀の香りがフと漂う
今日の投球練習はもう終わりだ
汗を拭いながらその木の前で立ち止まる

俺よりも少しだけ高い
だけど、周りの木に比べたらとても小さなその木は
甘い香りをさせてオレンジ色の花を散らしていた

『しゅう、ちゃん。』

そう俺を呼んで微笑んだ、あの日のレンを思い出して
一人で少し笑う
髪にいっぱい小さなオレンジ色の花をつけて
甘い匂いを体中からさせて嬉しそうにしていたレンは
あの日、俺の隣にいた
あの日、俺と手を繋いでいた

今は隣に誰もいない…

もう決して離さないと思っていたレンの手を
離してしまったのは俺の弱さだ

レンのひたむきさに、勝手に敗北して手を離したのは俺
自分の事にいっぱいいっぱいでレンを救ってやれなかった
ずっとあの日のまま手を離さなければ、今もレンは隣にいたんだろうか?
そんな事を思ったところで意味はないんだけど…

サワサワと風が通り過ぎる音がする
この時期の風は汗をかいた後だと一瞬にして冷える感覚がする
肌寒いというか
人肌恋しいというか

なんだか無性にレンの声が聞きたくなって足早に部室に戻る
もちろん、身体を冷やさない為ってのもあるけど

急いで着替えを済ませる
シャツがズボンからはみ出ていたって気にしない
カバンをゴソゴソと漁り携帯を探す
奥のほうに入ってしまってるみたいでなかなか見つからなくてイライラする
全部ひっくり返したいけど、後が面倒だ
やっと見つけ出した携帯だけ握り締めて俺は部室を出た

さっきと同じ金木犀の木まで来て、その木の静止画を携帯で撮る
ピロリンっと特有の音がして静止画が携帯に納まった
カコカコっと携帯を操作してパクンと携帯を閉じる

しばらく甘い匂いに包まれながら、そのオレンジの花が散るのを眺めていると
携帯が震えた
すぐに携帯を耳に当てる

「レン?」
『しゅ…うちゃんっ。』
「ん、メール見た?」
『うん。甘い花っ!!』
「咲いてたからさ。」
『しゅう、ちゃん…俺、今度そっち行くね。』
「え?」
『お…祭り、もうすぐだよね?』
「そうだな、今度の連休くらいじゃないか?」
『また、一緒に行こっ!!』

なんとなく、レンと話したいなと思ってメールした
レンが覚えてたら嬉しいなと思ってもいた
同じモノで同じ思い出を持つ事ができているのが嬉しい

たぶん、俺もそれを言いたかったんだとわかった
レンとまた手を繋いで
レンとまた同じ場所で
またレンの隣で
この甘い匂いのする花を見たいって

俺はなかなかレンみたいに真っ直ぐには言えないけど

「ん、一緒に行こうな。」
『うんっ。』

じゃあな、と言って携帯を閉じる
もう一度目の前の木を見て、おもいきり息を吸う
甘い香りで身体いっぱいになる

あの日、レンは俺の隣にいた
あの日、俺はレンの隣にいた

手を離してしまったら、もう隣にいられない気がしてた
でも、あの日も一度離れてしまった俺たちは
このオレンジの花の咲く木の下で出会えたんだ





__________
カノミハです。
うん、やっぱカノミハ好きだなぁ~。
去年のこの時期に「きんもくせい」を題材に書いたお話とリンクしてます。
秋らしく、ちょっとしっとりした感じで…


あ、10月12日のREBORN!オンリーですが
ミルフィオーレxツナの方は発行できます。
原稿おわりました~♪
ただ、ザンツナは間に合わなくて…ゴメンナサイ。
ザンツナに関しては12日にこのブログでUPしたいと思ってます。







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ちっちゃい田島くんと俺6(タジミハ)

「ちぃ~っス。」

着替えを済ませ、挨拶をしながらグラウンドに入る
練習着にはさすがに胸ポケットが無いため田島は三橋の肩に乗っている

もともと三橋はフラフラと歩くやつだし
どこかに躓いたりしたら田島が大惨事だからやめとけって言ったのに
田島が譲らなかった為、その構図になった

ウザイのは浜田だ
田島と三橋が心配なのはわかるが教室からずっと付いてくる
三橋の後ろでブツブツ言いながら

「あのさ、やっぱそこは危なくね?」

やっぱりフラフラと歩く三橋に浜田が後ろから声をかける
田島は三橋の肩に立っているから余計に見てて危なっかしい
一応、三橋の髪に捕まってはいるけど
それはそれで、三橋は髪を引っ張られて痛くないのかと心配になる

「田島、くん。俺もあ、ぶないと思…う。」
「お前ジッとしてらんないんだから、もっと安全なトコにしろよ。」

とりあえず、三橋の言う事なら聞くかもしれない
俺も三橋にのっかっておく
これで聞かなかったら花井に言って貰って
それでも聞かなかったらモモカンなんだけど

モモカンにこの事態を説明すんのはなぁ~…
見せれば一発で理解せざるをえないんだけど
何で俺がイタズラばれるような心境にならないといけないんだって話だ

「大丈夫だって!それに他に三橋の何処に居れば安全かわかんねーし。」
「三橋から離れろよ…。」
「それは嫌だ。」

真剣な顔してそう言い放つ田島
三橋を見れば少し嬉しそうな顔をしている
…気が抜けた…

「でも、せめて昼みたいに腹のとこの方がよくないか?」
「また阿部が暴走したらどうすんだ。」

話が進みそうにないのに痺れを切らして浜田が提案する
その方が田島にとっては安全かもしれない
だけど、三橋の安全も考えると簡単じゃない

「アンダー着てるし…さすがに阿部もそこまでじゃない…と思いたい。」
「じゃー三橋っ!入るぞ~。」
「わっ…た、じまくん…くすぐった、い。」

後半希望だし…
田島はすでに行動に移してるし…
もう、いいや俺知らね
とりあえず、最悪の事態になる前に止めれればいいか

モゾモゾと三橋の腹あたりで田島が動いてるのがわかる
ボタンとボタンの間から顔が出て三橋と楽しそうに笑ってる

ありえない現象に理由があるとしたら、ありえない理由かもって浜田が言った
もしかしたら、ほんとにありえない理由かもと思わないでもない
なんか田島見てると、ああやって三橋とずっとくっついてたかっただけじゃないのかって
そう思えてくる

「三橋っ。」
「あ、阿部くん、が…。」
「呼んでるな。」

イライラを絵に描いたような顔して三橋を呼ぶ阿部
あれだから三橋が警戒するって、そろそろ気づいてもいいと思うんだけどな

急かすように名前を呼ばれ、三橋が走り出す
浜田がハラハラした様子で三橋を目で追うので俺も三橋を見ると
三橋の2、3歩先に誰かが片し忘れたのかトンボが転がってる
ちょっと、この後の展開が見えて嫌になった

とか思ってる場合じゃない…
三橋の腹には田島が居たんだった
こけたらヤバイだろ…さすがに田島がつぶれる

「三橋っ!!前っ。」

浜田が叫んだのと、俺が走り出したのは同時だった
前のめりだけでも阻止しねーと

三橋がトンボに躓いてこけるのがスローモーションのように見える
ヤバイ…間に合わねー
何とか地面に激突を避けようと俺は頭から飛び込む体制をとる


その時
ボフンっという音と、ビリビリィともブチブチィとも聞こえる音がした
一瞬目を逸らして三橋に視線を戻すと

何がどうなってそうなったのか
田島が三橋を組み敷いてる状態
三橋の練習着はボタンがハジケ飛びアンダーが見えている
何よりも、田島が戻ってる…

突っ込む体制に入ってた俺は、そのままのスピードでスライディングするはめになった
ズザーッと三橋と田島の側に滑り込む

「泉カッケーっ!!」

俺を見てそのままの体制でそう言う田島
お前が気にすべきはソコじゃない…

「田島、くんっ…戻ってる!!」

三橋が嬉しそうに田島を見上げながら言う
田島はおぉっと自分を見て、三橋にギュウと抱きついた

「やっぱ、こっちのがいいや。」





__________
一応、これにて「ちっちゃい田島くん」は完結。
田島の願望で田島はちっちゃくなりました(補足)
で、田島の願望(三橋をギュってしたい)で田島は戻りました(補足②)
「泉の受難」って感じのサブタイトルでいいと思います。
なんだかんだ弟二人をほっとけないお兄ちゃんな泉でした。

うん…。はじめに考えてた内容とは大幅に外れたな…
何も考えずに連載すると良くないよというお話です。
ダメダメだなアタシ…(今にはじまった事じゃない)

よっしゃっ!!
今度はイズミハだっ!!
今度はしっかり最後まで考えて書こう…







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ちっちゃい田島くんと俺5(タジミハ)


いつもとは違う目線
いつもとは違う速度

全部違ってて、おもしろい


「三橋っ…浜田見てみ。」
「…うぇ?」

授業中、いつもならすぐに眠くなる古文の授業も
今日は全然眠くならない
それでもとりあえず、俺は居ない事になってるし
小声で三橋に話しかける

浜田はうつらうつらと先生の呪文に聞こえる声にあわせて揺れている
カクンっと一度落ちて、バっと顔を上げる
いつもなら、俺はゲンミツに寝てるし
こんな浜田を見られるなんて、やっぱり新鮮だ

泉は三橋の席から見ると完全に寝てるのがわかる
ただ、前の席のヤツにうまく隠れてて先生には見えてないっぽい

そんな俺は今、三橋の胸ポケットの中
いつもならあちぃ~って言ってる時間帯だけど
三橋の体温は心地よくてずっとココに居てもいいと思う

「授業、おわった、よ。」
「ん~。」
「た、じまくん。寝て、る?」
「ん~、起きてる。」

先生が教室を出て行った音がして、教室がザワザワしてくる
三橋のポケットから顔を出すと浜田が覗き込んできた

「まだ、戻りそうにない…みたいだな~。」
「浜田、近いって!!」
「お?そっか?でも近づかんと確かめられないし。」

そうじゃない…
俺じゃなくて、三橋に近い
三橋の胸ポケット覗き込むって事は
三橋の顔と浜田の顔がすっげー近いって事じゃん
それはなんか嫌だ

三橋の胸をよじ登ってポケットから出て肩に乗る
目線としてはこのくらいが、いつもと同じくらい…か?

「近寄るなよなっ、浜田。」

ビシっと指差してそう言ったら
浜田は後ろに居た泉を振り返って

「俺…嫌われてる?」
「んなことねぇよ、末っ子は独占欲が強いだけだ。」
「…?違うならいいけど。」

三橋はすでにカバンを持って、外に出たそうだ

「部、活っ。」
「おう、行くか~。田島の荷物は俺が持ってってやるよ、三橋は田島持ってって。」
「そう言えばさ~、昼に原因がどうとか話してたじゃん?」

泉が俺の荷物を担ごうとした時、いきなり浜田が言い出した
そういえば、このままじゃ部活できない

「こんな現象に原因があってたまるかよ。」
「そりゃそうなんだけどさ。田島は、なんか心当たりとかないの?」

そんな事言われても、気が付いたらちっちゃくなってたのに
何か原因が思いつくはずもない
だって花井にもわからない事だし

「なんか変なもの食べたとか、何か強く思ってたとか…。」
「食いもんは別に変なものはなかったぜ?」
「お、弁当だった、よ。」
「そうそう、いつもの母ちゃんの弁当だったぜ~?」
「何か念とか発しなかった?」
「念でこんなんなったら問題だろ?」
「でもこの現象事態がありえないんだから、原因もありえない事かもよ?」

そんな浜田の的を外したようでいて、的を得た言葉に泉が黙り込む
でも、そんな事言ったって念なんて発してないし
俺には原因と思える事が思いつかない

「何かそうなる前に思わなかった?」
「ん~…。」

首を捻って考えこんだ拍子に、三橋の首元が目に入る
野球やってるにしては少し白くて
肌がスベスベしてそうで触りたくなる

「そういえば、三橋の首んとこからシャツん中触りたいって思ってたかも…。」
「いや、お前の煩悩は聞いてない。っつ~かもちょっと言葉を包め。」
「いや、案外そんなもんなのかも…。」

はぁ?と泉が浜田を見る
俺も、三橋も浜田を見た

「その、煩悩っつーか希望がさ、そういう形になったのかも…。」
「んで、どうすりゃ元に戻んだよ?」
「それは…わかんないけど…。」

結局、結論は出なかった
でも、もし浜田が言ったみたいに念でちっちゃくなったなら
戻りたいって思えばいいのかもしれない





__________
あと一回で完結?予定です。
田島はしっかり元に戻る予定です。
田島目線てのは難しいですね…。あの子何考えてるかわからんのだもん。
三橋目線はもっと難しかろう…。
三橋目線はやめよう。

今、書きたいイズミハのシリアス文があるので
このシリーズを書き終わったらイズミハを書きたいと思います。
ちょっとドロドロした感じのを…







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ちっちゃい田島くんと俺4(三橋受け)


「それにしても、ほんとにビックリしたよ~。」

先ほど、すごいタイミングで現れた栄口がそう言う
一部始終見てた俺でも、驚く図だったし…
いきなりあの場面に出くわせば誰でも驚くだろう

「イジメかと思っちゃった。…三橋、寒くない?」
「う、ん。大丈夫だよ。」

事の詳細を聞かされてもこの余裕な栄口は意外と大物だと思う
飛び散った三橋のシャツのボタンをいち早く拾い始めたのも栄口だったし

元凶の田島はすっかり自分の状況を忘れているかのようにいつもどおり…
コイツは確かに大物かもしれないが、天然の方が割合的には大きいだろう

浜田と泉、それから水谷はすでにこの状況に慣れてしまったらしく
泉と水谷は栄口と三橋と談笑してるし
浜田は拾い集めたボタンを三橋のシャツに縫いつけてる

阿部は…
もともと三橋以外に気を配れるヤツじゃないのはわかってたつもりだが
自分で三橋のシャツをめちゃくちゃにしといて
かいがいしく自分のジャージを三橋にかけてやったりしてる

「三橋、ジャージの前しめちゃいな。」

阿部のジャージを着せられるままに着て
そのまま前を肌蹴させていた三橋を見かねて泉がそう言う
フと阿部を見ればキモイくらいジーっと三橋を凝視している

わかりたくは無いが…
入学してからの、あまりに濃い付き合いに
なんとなく阿部の考えている事がわかってしまう
素肌にジャージは許すべきじゃなかったかも…
あのジャージ、洗ってから返すように言おう…

「泉、くん。」
「なんで~?熱くね?」
「腹とか冷やすとよくないだろ。後、変質者に目ぇつけられる。」

三橋の膝の上でピョコピョコしてた田島が
はじめ反論するも、泉のその言葉に阿部の視線に気づく

「あ~…。テストも近いもんなっ!!」

モタモタとジャージのファスナーをしめようとする三橋
どうやらファスナーの端っこをかみ合わせるのに手間取ってるらしい
あんな不器用なくせにボールコントロールだけは人並み外れて凄いのは
積み重ねてきた練習の賜物なんだろうと思う

そんな三橋を見てる阿部の表情が幾分か柔らかい…
…ぶっちゃけキモイと思ってしまうのは阿部の普段の行いのせいだと思う
浜田が微笑ましいモノを見る目で三橋を見ててもキモイとは思わないもんな…

「三橋、こっち向きな。」
「ぅ…え?」

見かねた泉がジャージのファスナーをしめてやる
だんだんお兄ちゃん化が進んでるな…
まぁ、アイツ等が同じクラスに居たんじゃ仕方ない気もする

「あ、りがと!泉くんっ!!」
「どーいたしまして。」

「…ッち…。」

舌打ちはやめろ…阿部
三橋が完全に泉に懐いてることに対してか
ジャージをしめられた事に対してか
…両方か…



「なーなー、花井。それで俺、どうしたらいいと思う?」

おもむろに田島がそう言い出す
俺にふるなっ
知るかよそんな事~…っ

「いきなり聞いても花井だってわからないと思うよ?」
「なんで?だって花井はキャプテンじゃんっ。」

助け舟をだしてくれた栄口に感謝
それにしても、田島の思うキャプテンは何なんだ…まずソレが知りたいぞ…

「キャプテンだけど、花井は花井だろ?わからない事もあるよ。」
「そっか~?」
「あ、はいはいっ!原因がわかれば花井にも治せるんじゃない?」

栄口の助け舟はありがたい、ありがたいけど
その言い方になんだか含んだ物を感じるんだけど…
それから、水谷…勢い良く挙手して無責任な発言するな

「つっても、もう予鈴なるぜ?ボタンまだかよ、浜田。」
「もう出来るって。それよりも田島、午後の授業どうすんの?」
「腹痛で保健室に行った事にでもしとけば?」
「ナイスアイディア、栄口!」
「た、じまくんっ…。」
「ん?…おうっ!また三橋のポッケなっ!!」

昼休みの残り時間も少ないと気が付くと
皆、団結して話を進めてく
なんだかんだ言って、まとまる時はまとまるんだよな…コイツら
役一名、ポッケ発言に眉をしかめてるヤツも居るが…

「安心していいぞ~、ポッケの穴も塞いどいてやったからな。」
「えぇ~、じゃあもう三橋のお腹に入れないじゃん。」
「もう落ちる心配なくていいだろ。」
「ハマちゃん…ありがとっ!」

ボタンの付け終わったシャツを三橋に渡しながら
三橋の頭をクシャっと撫でる浜田

着替えたジャージを阿部に返そうと三橋が寄って来るのを俺は何とか止めた

「三橋。俺らこの後、体育ないし。ソレは洗ってから返してやれ、な?」
「あ…そうだ、よね。わかった。」

泉と栄口の目が良くやったと語ってるのがわかる


「…ッち…余計な事しやがって…。」

ココは聞こえないふりだ…負けるな、俺
チームメイトに変態は欲しくないんだ…わかれ、阿部

昼休み終了を告げる予鈴が鳴る
田島の事に関しては放課後、練習前にと言う事で話をまとめる
放課後までに元に戻ってればいいんだけどな…





__________
お待たせしました。
ちっちゃい田島くんシリーズです。
今回はキャプ視点で…。
花井クンは完全に中間管理職状態ですね…。可哀想。
でもキャプらしく、一人一人を観察させてみました。
因みに、私は黒い栄口くんが好き。

そんな感じで、もう少しつづきます。







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