きまぐれ

きまぐれに書き散らすところ。

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Kiss me(兎虎)

※すごい短いです。
※ネタ的な?
※続きません。





「オジサン」
バーナビーのその呼び掛けに、雑誌に目を落としていた虎徹は生返事すらしない。
「虎徹さん!」
「…んあ~?」
語気を強くしてもう一度呼び掛ければ生返事が返ってきた。
久しぶりの取材も何もない休日、バーナビーは虎徹の家に遊びに来ていた。
話すと長くなるので割愛するが、それはもう涙ぐましい努力の末に勝ち取った虎徹と過ごす休日。
何処に出かけるわけでもなく、ただ、ダラダラと一日が過ぎていく平和さにバーナビーは少しばかり何時もの間隔を読み間違えたのかもしれない。

「オジサン、キスしてください」
バーナビーのその言葉は虎徹には聞こえなかったのか、返事もなければ、拒否の言葉も、もちろんキスも返ってこない。
「虎徹さん!キスしてください」
「………」
今度は語気を強くして名前を読んでみる。
一瞬、虎徹がピクッと反応したように見えるが雑誌から顔をあげようともしないし、生返事すら返ってこない。
が、バーナビーはそんな虎徹の横顔を見て、満たされたように微笑んだ。

「虎徹さん、耳…真っ赤ですよ」




_____

たぶん、オジサンの頭の中は大混乱です。
(何言ってんのこの子!?恥ずかしい!この子!!)
てなってると思います。
一応、お付き合いはじめの、付き合うってもどうすれば…?
的な頃のお話という事で。
バニーちゃんは今はオジサンが好意ととれる反応を見せてくれるだけで満足ですが
も少ししたら、ムラムラするんだと思います(笑)

因みに、この話はついったの診断で
『あなたにキスをねだってみたー』ってのをやってみたら
下記のようになったので

『バニーが虎徹にキスをねだってみたが無視された。聞こえなかっただけかと思いもう一度ねだってみたが、また無視された。絶対わざとだ。 http://shindanmaker.com/164919』
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リニューアル

お久しぶりです。
こんばんは!

ほんっとに長らく放置スミマセンm(__)m


まだモバイルの方しか出来てませんが、リニューアルオープンしたいと思ってます!


たぶんタイバニ…
きっとタイバニ…(笑)


オジサンにメロメロにされた!
スカイハイに脳内侵食された!
変態全裸仮面ルナ先生を誰か私に描いてくれ!
そんな上記3名が好きだ、そして好きだ!


ネタがうかべばREBORN!も他も書きます♪


そんなわけで、チョロチョロと復活します。

影追い 1(炎綱)

真っ暗な部屋の中でその場所だけ明るく灯るのはオレンジの光。
何やら物々しい装置は、その装置ごと淡く発光していた。
ゆらゆらと揺らめく、温かさと激しさを併せ持つ炎のような光。
その光は、この世界の最高位に位置する力の象徴と酷似して見える。

暗闇の中に人影が一つ。
オレンジの光に吸い寄せられるように近づく。
機械的に、その人影はそこにある装置の起動ボタンを押す。
シューっと静かに音がして、オレンジの光は消えた。
その装置の中から小柄な人影がのそり、と現れた。
部屋に灯るのは非常灯のみで、起動ボタンを押した者の顔は見えない。

「carry out the mission」
「……」

起動ボタンを押した人物が唱えるようにそう言う。
装置の中から現れた小柄な人影は言葉を発する事無く、ただ頷くように下を向いた。





産まれた理由は明確で曖昧。
存在意義は未だ不明。
あの人に『いらない』と言われた時、この"いのち"は無駄になる。
まだ、産まれてもいなければ生きているかもわからない。
ただ、決められたように動く傀儡。
優しいらしい、あの人の影となるこの"いのち"をあの人が受け入れる保証は何処にもない。

こんなにも、あの人を想ってしまうのは、そう決められているから?
こんなにも、あの人に焦がれるのは、任務を遂行するため?
この"気持ち"は作られた一部?


そう、きっとコレは"気持ち"なんかじゃないんだろう。
はじめから、この身体も、心となるべき場所も、全てあの人の為にある。

「並盛中学…」

ダメダメで、素晴らしいとの噂のあの人はココに居る。

並中の校門前で佇み、校舎を見上げる少年。
生気が薄く、世の中全てどうでもいい…と言わんばかりの表情。
しかし、瞳だけは強く、今そこには存在しない何かを見つめる。
その瞳はまるで大空のその先を見つめるような様子だった。

「沢田…綱吉……」

その名を、機械的な声で呟く。
機械的な声に、何処か焦がれるような熱が籠もっていたのを聞いたのは、茜色の夕空だけだった。





__________
大変お久しぶりです。
引っ越しやら何やらで色々ガタガタしてました。

やっと落ち着いたので、復活します!!


さて、いきなり炎綱です(笑)
え?またマイナーな…って?
仕方ないですよ、だって私だもん☆(開き直り)
いやね、スゲー楽しいネタを妄想しちゃったもんだから…。

その名も!
エンマくんサイボーグ説。

Ⅹ世となる綱吉の影武者となるべく創られたサイボーグ。
より正確に綱吉という存在をコピーすべく並盛に潜入。

今のところの彼がベースで今後、綱吉がどういう時にどう反応するか…とかを引き出しコピーするために引っ掻き回して行くんじゃないかと…。
え?
妄想がイっちゃってる?
仕方ないですよ、私だもん☆

んで、炎綱的には…
任務に忠実に機械的に動いていたけど、ボンゴレの技術が凄すぎたせいで心が産まれ…
だんだんと意志を持ちはじめ…
みたいな、よくあるサイボーグネタです!
うははっ!
楽しい☆
ひとりぼっちでもいいんだぃ。
もう、幻綱の時でひとりぼっちにも慣れたもんね!


炎綱…ありって人が居たら嬉しい……です。



あ、御バカ様は大好き過ぎます(笑)
綱吉と絡まねぇかなぁ~
まぁ、絡まなくても捏造するけどね!
御バカ様相手じゃ綱吉が苦労するのは目に見えて明らかですが…
綱吉には苦労が似合うよね!



misunderstanding(アサ菊)

ワイワイと騒ぐ声を後ろに聞きながら菊は縁側で月を眺めていた。
少しお酒を過ごしてしまい火照ってしまったのを醒まそうと縁側に出た。
そうしたところ、思いの外美しく光放つ月を見つけたのだ。

菊の誕生日を祝うという事で始まったパーティは時間が過ぎるうちにただの大騒ぎとなっていた。
そうなる事はわかりきっていたので特に気にも留めず騒ぎたいようにさせておく。
幸い菊の家は庭が広いため、そうとうでなければご近所から苦情はないだろう。

ふぅと息を吐き出して月を見上げる。
まんまるでもなければ痩せてもいない中途半端な月。
その光は淡くこの地上を照らしている。

「あ~アル寝ちゃってるよ~?」

後ろでフェリシアーノのそんな声が聞こえた。
どれ、寝床の準備でもしてきましょうか・・・と立ち上がろうと縁側に手をついた。
手をついた縁側は冷たくて固いはずなのだが菊の手に伝わる感触は温かく柔らかいもの。
え・・・?と横を見やると少々胡乱な目つきでアーサーが膝を抱えていた。

「・・・あの?」
「俺はずっとココに居たのに、お前全然気づかないんだもんな」
「え・・・そうだったんですか・・・すみません」

菊がそう返すと、ムスっと拗ねたように視線を逸らしながらも菊の手をぎゅうと握る。
菊としては布団を敷きに行こうと思っていたところだったため
困惑しながらも、やんわりと手を離そうと試みた。

「あの・・・アルフレッドさんが寝てしまったみたいですので、布団を・・・」
「あんなヤツこたつで十分だ。・・・ここに居ろよ」
「でも・・・風邪をひいてしまいます・・・」
「風邪ひいてるくらいがおとなしくて丁度いい」

プイといまだそっぽを向いて、拗ねているアーサーに菊は困ったな・・・と気づかれないようにため息を吐く。
これは・・・アルフレッドもそうだがアーサーも酔っているな・・・と菊は判断し少し強硬手段に出る。

「アルフレッドさんが風邪をひいたら、私も貴方も大変ですよ?」
「・・・まぁ・・・確かにそうだけど。アイツの方を優先するなんて気に入らない」
「アーサーさん・・・酔ってますね・・・?」
「酔ってねーよ」

お酒に酔っている人ほど酔っていないと言い張るものだ。
アルフレッドの事はあちらでどうにかしてくれていれば菊は此方の酔っ払いに専念できるのだが・・・。
如何せん世の中そう上手くはいかないものだ。
あれほどお酒はダメですよと言い含めたのにも関わらずお酒を飲んで寝てしまったアルフレッド。
どうやら日頃の鬱憤か、はたまたただのじゃれ合いか寝てしまったアルフレッドはいいように遊ばれている。

「寝てれば可愛い顔してるのに・・・起きてるとうるさいし面倒くさいし、お兄さん面倒見切れないんだよね・・・ん~落書きとかしちゃう?」
「おもしろそ~兄ちゃん、落書きしちゃお~」
「やめてやれ、フィー。フランシスも・・・」
「だぁ~ってこのクソ可愛くないので遊べる機会ってそうそうないぜ?」
「お前にしては、なかなか良い事言うアルな!我も書く!」
「フフっ・・・じゃあ、僕はカメラの準備でもしておこうかな。恥ずかしい写真・・・今後何かに使えるかもしれないしね」
「いいねいいね~。じゃあ脱がして腹にも描いちゃおっか?」
「ヴェ~!プニプニのキャンパスだ~おもしろ~い」

ダメだ・・・全員酔ってる・・・。
菊は後ろから聞こえてくる楽しそうな策略に頭を抱えたくなった。
かろうじてルートヴィッヒが正気を保っているようだが周りが全員酔っ払いではどうしようもない。
しばし考えて菊は諦めた。

(フランシスさんとフェリシアーノ君なら芸術的な落書きをしてくださるでしょう・・・)

なんだか的外れな納得の仕方でアルフレッドの救出を断念した菊もまた少々酒にのまれているようだ。
とりあえず、後ろの騒ぎを切り捨てた菊は一つ息をして、いまだそっぽを向くアーサーに視線をめぐらせる。
どうしましょうね・・・と思案顔をしてからアーサーが握る手をギュっと握り返した。
菊の手に握り返され、ビクっと肩を震わせたもののアーサーの顔は動かない。

「アーサーさん・・・?」
「・・・俺は怒ってるんだからな」

そんなアーサーの返答に、拗ねているの間違いでしょう・・・?と思いながら菊は苦笑を洩らす。

「では、どうしたら許してくださいますか?」
「俺のことを・・・好きだって言ったら、許してもいい・・・」
「・・・そんな恥ずかしいこと言えません」

そのアーサーの言葉に、これは完全に酔ってるな・・・と再確認してしまう。
普段のアーサーなら言って欲しいと思っていても自分から催促などするような事はしない。
菊としても、いくら酔いが手伝ってもなかなか口にできる言葉ではなかったので拒否の言葉を返す。

「こ・・・恋人同士なんだから・・・そのくらい、いいだろっ」
「・・・私には言わせようとするくせに、貴方は言わないおつもりでしょう?」
「そっ・・・そんな恥ずかしい事言えるかっ」
「ほら、私だって恥ずかしいですよ」

はたから見ればただのバカップル問答なのだが・・・
酒にうかされた二人がそれに気づくのは難しかった。
菊はとりあえず、アーサーの機嫌を窺うのを諦めて手を握り合ったまま、また月を見上げる。
淡い月の光は、心まで優しくしていくようで心地いい。
フとアーサーを窺うと、菊と同じように月を見上げていた。

「(あぁ・・・今宵は)・・・月がきれいですね」

そう呟くように零した菊の言葉に、アーサーはハッとした表情で菊に振り返る。
その顔は真っ赤に染まっていた。
異常なまでのその反応に菊が少し引いていると
アーサーは菊と繋いだ手と反対側に携えていたグラスを一気にあおった。

「・・・俺もだ」

グラスに半分ほど残っていたウィスキーを一気に流し込み勢いをつけて
アーサーが返したその返答はなんともかみ合わない返事。
思わず、何がでしょうか?と聞き返そうとアーサーに向き直った菊。
その視界いっぱいに見えたのは迫り来るアーサーの整った顔立ちだった。
いきなりの事になんの対処も出来ず重なる唇・・・。

「・・・んっ・・・」

漏れ出るような吐息もろとも貪るような口付けも、意味不明な先ほどの応答も
酒の入った頭では許容範囲をゆうに越してしまって対処することは難しく
菊は必死に縋りつくようにしながら息をするだけで精一杯になってしまう。
ぐるぐると目が回るように脳がショートしてしまっている。

「・・・あのさ~・・・俺たちも居るの忘れてないよね~?」

いつまでも続くかに思われたソレにストップをかけたのはフランシスの呆れた声だった。
フランシスはガバっと身体を離して赤い顔で俯くアーサーにニヨっとイタズラな笑みを見せる。
そしてそのままの表情でいまだ混乱している様子の菊へと視線をめぐらせた。
そんなフランシスの後ろでフェリシアーノがアーサーってばケダモノ・・・
と呟いたがルートヴィッヒに首根っこをつかまれるようにして部屋に連れ戻された。

「もしかして、菊ちゃんも酔ってる?」
「ひゃっ・・・い、いえ・・・えっと・・・お見苦しい所を・・・」
「う~ん・・・何?コイツまた酒で理性なくしちゃった?」
「・・・さっきまでは普通でしたが・・・そうなのでしょうか・・・?」

菊が状況を理解していない様子なのを察したフランシスがどうやらおかしいぞ・・・と二人を交互に見る。
二人がお付き合いをしているのはアーサーから耳がタコになるくらい聞かされて知っているが
どうやら恋人同士の睦みあいとは違うようだった。
また・・・酒の勢いだけで無理やりか・・・?と疑ってアーサーを見ると
アーサーはそんなフランシスを睨んで言う。

「違うっ!」
「じゃあ、なんなのよ・・・。菊ちゃん混乱してるみたいだけど?」
「あ・・・あんな事言われたら、OKだと思うだろっ!」
「菊ちゃん、何言ったのよ?」
「え・・・?アーサーさんも月を見上げていらっしゃったので、きれいですね、と・・・」

その菊の言葉に菊とフランシスは揃って首をかしげた。
それがどうしてこうなった・・・?と疑問符を浮かべているとアーサーが口を開く。

「月がきれいだって言ったから、俺もそうだって言ったんだ」
「え・・・うん、ごめん。お兄さん文脈がわかんないんだけど?」
「あ・・・愛してるって、意味だろ!?」
「「・・・・・・・・・」」

えぇえええ?何時の時代の話ぃぃぃい??
そう叫ばなかった二人はさすが年長者と言うところだろう。
菊は一つ咳払いしてアーサーに向き直る。

「アーサーさん・・・現在では私達のところでその訳は用いませんよ・・・」
「そ・・・そうなのか・・・?」
「はい。それにその訳は、何と言いますか・・・比喩的なものであって、言うなれば二次元的なと言いますか・・・普段使うものではありません」
「じゃ・・・っ、じゃあ・・・迷惑だったか?」
「あ・・・えっと・・・。・・・迷惑ではないですが・・・あの、時と場合をですね・・・」
「じゃあ、嫌じゃなかったんだな?」
「は・・・はい・・・。嫌では・・・なかったですが・・・驚いて・・・」
「じゃあ、もう一回してもいいよな?」
「は・・・?・・・だから、時と場合を・・・」
「俺の事、嫌いじゃないなら・・・いいよな?」

完全に酒によって飛んだ表情はギラギラと強い瞳に捉えられるかのようだった。
フランシスに助けを求めるように視線をめぐらせば
君子危うきに近寄らずとでも言うようにすでに逃げるところだった。
それでも視線で助けてください・・・と見つめるとフランシスは室内から障子に手をかけて言う。

「うん、ごめんね。ココ閉めとくから!」

パタンと障子が閉められアーサーと二人取り残された。
ひえぇえええ・・・と後ずさる菊の腕をガシっと引き止めるようにアーサーが掴む。
それでも逃げようともがくと、一瞬アーサーが悲しそうな表情をした。
あ・・・とさすがにこんなに逃げては申し訳ない・・・と菊が逃げるのを躊躇うと
ニヤと悪い笑みを浮かべたアーサーに腕でなく身体ごと捕まってしまった。

迫り来る極悪な笑みを刻むアーサーの顔・・・。
もうダメだ・・・と菊が覚悟を決めて受け入れ態勢に入る。
唇が触れ合った瞬間に障子ごしにフランシスの声がした。

「菊ちゃん、貞操の危機になったら叫んでね~。お兄さんさすがに助けに行くから」





__________
はい、誕生日おめでと小咄のその後。アサ菊でした。
題名は勘違いという意味です。
はい、そのまんまですね。
アーサーが切羽詰るあまり都合のいいように勘違いしたんですね。
ツン→→デレすっ飛ばして→→ケダモノみたいなアーサーですみません。
お酒の席ですもの、仕方ないですね。
縁側でお前ら何やってんだ・・・っていうツッコミは私がしときました。
ゆるしてやってください。
お酒のせいですよ、全部。・・・ね!

なんだか久々にチューシーンを書いたなぁと・・・
マジでココ最近なかったからねぇ・・・清いなぁ、私。
・・・そんな疑いの目で見ないでくださいよ・・・清くないですよ、わかってますよ。
実際、これもはじめR指定になりそうだったなんて・・・言わなきゃわかんないですよね☆







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It's special day(菊誕)

昼過ぎにまず現れたのはフェリシアーノとルートヴィッヒだった。

「菊~!」
「突然すまない」
「お二人ともお揃いで、どうされたんですか?」

フェリシアーノは時にいきなり訪問する事もあったが、ルートヴィッヒが事前連絡なしに訪問するなど初めての事で菊は幾分驚いた顔で出迎える。
家の中に案内しながら、窺うようにルートヴィッヒを見れば、少し申し訳なさそうに微笑まれた。

(そんな顔をされては・・・何だか此方の方が申し訳ないですね・・・)

菊も、その笑顔に答えるように微笑み返してこたつを勧める。
立春を過ぎたとは言え、まだまだ寒い。
温かいお茶でもお持ちしますねと断りを入れて台所へ向おうとした所、再度来訪のベルが鳴った。
おや?と首をかしげながら少々失礼しますねと玄関に向う。

「菊!ハッピーバ・・・―ムゴガッ!」
「菊ちゃんいきなりごめんね~遊びに来ちゃった」
「久しぶりだな」

玄関先にはアルフレッドとフランシスとアーサー。
開口一番何かを言おうとしたアルフレッドの口をグイっと塞ぎながら笑顔で片手を挙げるフランシス。
そして、少しそっぽを向きながら薔薇の花束を差し出すアーサー。
今日は皆さんどうしたんでしょう?というように小首を傾げつつアーサーから花束を受け取って菊は三人を招きいれた。

「他にも誰か来てる?」
「あ、はい。先ほどフェリシアーノくんとルートヴィッヒさんが・・・」
「そっか~。やっぱ仲良しだね~」

玄関に置かれた菊のものとは違う靴を目ざとく見つけて訪ねるのはフランシス。
隠す事でもないので菊も正直に答えを返す。
そんな二人の後ろでコソコソと声を潜めて話す兄弟はいつになく仲睦まじく見えた。

「お前、バカだろ・・・サプライズにしようって言ったのはお前だぞ?」
「そんな事言って、アーサーだってさっきのプレゼントじゃないのかい?」
「アレは土産だ」

会話の内容を知る由もない菊は仲良さそうな二人を見て微笑む。
三人をフェリシアーノとルートヴィッヒの待つ応接間に通した後、お茶を出してから菊はフと立ち上がる。
どうかしたのか?といぶかしむ皆だったが菊が部屋を後にした事で計画の打ち合わせに入った。

「も~お兄さん、さっきはヒヤっとしたよ」
「え~?何があったの?兄ちゃん」
「コイツがさ~玄関先でハッピーバースデーとか言おうとするもんだから」
「アルフレッド・・・サプライズがいいと言い出したのはお前だろう?」
「仕方ないだろ~菊の顔見たらすぐにでもお祝いしたくなっちゃったんだからさ」
「コイツはバカだからな。俺等が一緒でよかったな」
「って・・・お前の花束もお兄さんはヒヤっとしたんだけど?」
「アレはただの土産だ。ココを訪ねる時はいつも持って来てる」
「・・・いつもっていつも?・・・アーサーって、キザだねぇ」
「お前も普段そうとうだと思うぞ、フィー」
「えぇ~?普通だよ?ルーイが固すぎなんだよ」
「まぁ、バレなかったみたいだからいいんだけど・・・。で、どうする?」

そうフランシスが声を潜めたところで菊が先ほどアーサーに渡された花束と花瓶を手に戻った。
その花瓶を見てルートヴィッヒが少し瞳を見開く。

「本田・・・それは」
「はい、以前ルートヴィッヒさんに頂いた花瓶です」

柔らかく微笑んで板の間にその花瓶を置くと薔薇を一本一本挿していく。
ヴェ~・・・とフェリシアーノは言葉にならない声を発して菊の肩口から手元を覗き込んだ。

「もしかして、菊・・・もう全部わかってたりする?」
「知りませんよ・・・と言った方がいいのでしょうが・・・」

少しイタズラっぽく微笑んで菊は皆の顔を見た。
あ~やっぱりと呟くのはフェリシアーノ。
少し苦い顔で菊を見つめるルートヴィッヒ、何が?とぽかんとするアーサー、アルフレッド、フランシス。
あまりに面白い光景に菊は堪えきれず噴出した。

「え?・・・お兄さんちょっとついて行けてないんだけど?」
「俺もだぞ!何がどうなったんだい?」
「フフッ・・・この花瓶、何年か前の私の誕生日にルートヴィッヒさんが下さったものなんです」
「・・・っつーことは、何で俺達がお前を訪ねたのかを知ってるって事か・・・」
「はい。あぁ、でもそれは事前情報があったからですけど」
「事前情報?」

ルートヴィッヒが訝しげに聞き返せば、菊は薔薇を挿し終わった花瓶を一度見つめてから皆に向き直る。
やはり、西洋のお花には西洋の花瓶が似合いますね・・・と思いながら。

「昨夜、王さんに誕生日プレゼントは何がいいか聞かれましたので・・・」
「・・・バラしやがったのかよ・・・、あのバカ」
「バカとか言うヤツがバカアヘン!我は可愛い弟に欲しいものを聞いただけアルよ」
「あまりに必死に聞いて来るので何故だか言うまで答えませんと言ったら、教えてくださいました」
「王くんは本当に本田くんに弱いね。少しは反省して一割くらい僕のものになるってのはどう?」

勝手しったるという様子で応接間に入ってきた件の人物がビシィっとアーサーに指を指しながら大声をあげる。
慣れた様子でいらしてたんですねと座布団を勧めながら後ろから付いて来ていたイヴァンのコートを預かる。
イヴァンのいつもの自分勝手な提案に顔を顰めはするものの、今日の菊は終始笑顔だった。

そのままの流れでパーティになる応接間には皆が持ち寄った食べ物やお酒が並んだ。

「じゃあ、改めて・・・。菊、お誕生日おめでとう!」

フェリシアーノのその言葉でグラスを交える。

「ありがとうございます」

菊の言葉と笑顔に皆の顔にも笑顔が。
生まれた日を祝われるのは嬉しいもの。
どんなに年を重ねても・・・いや、年を重ねるほどに嬉しさは大きくなっていく。





__________
さて・・・ギリギリアウトな時間帯でスミマセン。
とりあえず、お菊さんお誕生日おめでとぉ~!!
その後のアサ菊を考えてるのでこの後でUPしま~す。







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